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サロン開業コラム

横浜で美容室・理容室を開業するには?手続き・費用相場・エリア別の特徴と成功のポイント

横浜で美容室・理容室を開業するには?手続き・費用相場・エリア別の特徴と成功のポイント
横浜は商業地・住宅地・観光地がバランスよく共存し、美容室・理容室の開業エリアとして人気が高まっています。
一方で、同じ横浜市内でもエリアによって人の流れや家賃相場が大きく異なり、出店場所の選定が経営の安定性を左右する場合もあります。
この記事では、横浜で美容室・理容室を開業する際に知っておきたいエリア別の特徴や路線ごとの傾向、開業費用の目安を紹介します。
地域性を理解し、自分のコンセプトに合った立地を見つけましょう。

目次

横浜で美容室・理容室開業を目指す人が増えている理由

横浜はアクセスの良さと地域密着型の顧客層が共存する都市です。
ここでは、美容師・理容師が横浜での開業を選ぶ背景と、その人気が高まる理由を解説します。

人口規模と商圏のバランスが魅力

神奈川県内で最も人口が多い横浜市は、約377万人が暮らす大規模な商圏を形成しています。
市内には繁華街だけでなく住宅街も多く、単身者からファミリー層まで幅広い層にアプローチ可能でしょう。また、転出者の多くが市内で再定住しており、安定した人口構成を維持しています。
地域密着型から広域集客型まで多様なチャンスが期待できると言えるでしょう。
参考:横浜市「住宅事情5-2:地域に対する評価」

住宅エリアも多く、リピート顧客を狙いやすい立地

港北区・青葉区・都筑区などファミリー層の多い住宅街では、一度来店したお客様が定期的に通ってくださる傾向があると言えるでしょう。都心と比べ競合過多ではないエリアも多く、地元住民の口コミや紹介で集客を図りやすい点もメリットです。「地元で長く愛されるサロンを作りたい」という美容師・理容師にとって、横浜の住宅地は有力な候補となりえる場所と言えます。
参考:横浜市「令和7(2025)年 町丁別人口(住民基本台帳による)」

都心アクセスも良く独立しやすい環境

横浜市は東急東横線や京浜東北線など、都心と直結する路線が複数通っています。
渋谷・品川・東京方面へのアクセスが良く、通勤・買い物客を取り込める立地が多いのが特徴です。
都内と比較して家賃水準が抑えられているため、初めての独立・開業にも現実的な選択肢といえるでしょう。

エリア別に見る横浜の立地特性

エリア別に見る横浜の立地特性 エリア別に見る横浜の立地特性
横浜市は区によって商圏や客層が大きく異なります。
オフィス街、住宅街、郊外エリアなど、それぞれにサロン運営の強みと課題があります。
ここでは、主要エリアの特徴を紹介します。

関内・みなとみらいエリア|オフィス街と観光需要の両立

関内・みなとみらいエリアは、オフィス街と観光地が共存する横浜の中心地です。
商業施設やホテルが集積しており、昼夜を問わず人流が多いのが特徴です。
横浜市の中では賃料相場は高めと言えますが、ヘッドスパや特別なケアメニューなど高付加価値メニューを提供していくことで、高い収益性を狙っていくこともできるでしょう。

港北区・都筑区・青葉区エリア|新興住宅街でファミリー層が多い

港北区・青葉区は、横浜市内でも特に人口規模の大きい住宅エリアです。所得水準が比較的高いと言われることもあり、落ち着いた街並みと住宅環境の良さが特徴です。
駅前にはショッピングセンターや商店街も整備されており、一度来店されたお客さまに満足してもらえれば、長期的に安定した経営が期待できるエリアです。

戸塚・上大岡エリア|地元密着型の固定客を狙いやすい

戸塚区・上大岡周辺は、住宅地として安定した人口を有するエリアです。
戸塚駅や上大岡駅は主要路線が乗り入れる交通要所で、駅周辺は商業施設や生活関連店舗が多く、買い物客や通勤客で賑わいます。
駅周辺には商業施設や生活関連店舗が多く、買い物ついでに立ち寄れる利便性があります。
地元の常連客を増やしていくことができれば、派手な宣伝をしなくても口コミで集客できるケースも期待でき、安定した経営につながっていくでしょう。
参考:神奈川県「神奈川県の人口と世帯(神奈川県の人口と世帯(令和7年9月1日現在))」

路線別に見る開業しやすいエリア傾向

路線別に見る開業しやすいエリア傾向 路線別に見る開業しやすいエリア傾向
横浜市は鉄道網が非常に発達しており、主要な路線によって利用者層や人の流れが大きく変わります。
ここでは、代表的な3路線を取り上げ、それぞれの特徴と美容室・理容室経営との相性を見ていきましょう。
参考:横浜市「13 鉄道、軌道駅別利用人員」

東横線沿線|若年層・トレンド志向が中心

東急東横線はおしゃれに敏感な若者や学生が多いエリアと言えるでしょう。
菊名・日吉・綱島など大学キャンパスも点在し、20代前半を中心とした客層が豊富です。また、渋谷と直結していることもあり、最新トレンド志向のサロンが受け入れられやすい傾向があると言えるでしょう
SNSでの発信や独自のコンセプトを打ち出す工夫が効果的です。

相鉄線沿線|地域密着で安定した経営を目指せる

相鉄線沿線は、横浜駅から二俣川、海老名方面へ伸びる路線で、沿線には星川、二俣川、緑園都市など住宅都市が広がります。
都心直通線の開通により注目度が上がっているものの、基本的には地元住民中心の落ち着いたエリアです。地域住民とのつながりを重視したサロンづくりによって、リピート率の向上を狙うこともできるでしょう。
駅周辺の家賃が比較的抑えられており、初期費用を抑えて開業したい人にも向いています。

京急線沿線|ビジネス需要や駅近立地で勝負

京急線沿線はオフィス街や住宅地が混在しており、平日・休日ともに人の流れが安定しています。
特に上大岡・金沢文庫・日ノ出町などは駅利用者が多く、通勤客をターゲットにした時短メニューや夜間営業などが受け入れられやすい可能性があります。
一方、駅から離れると急激に住宅街の雰囲気となる傾向があるため、出店場所によって戦略を変える柔軟さが必要です。


横浜で美容室・理容室を開業する際の店舗賃料相場

横浜で美容室・理容室を開業する際の店舗賃料相場 横浜で美容室・理容室を開業する際の店舗賃料相場
 横浜市は区ごとに地価・家賃水準の差が大きく、立地選びが経営の安定を左右します。
ここでは、主要エリアごとの店舗家賃の目安を紹介します。
希望エリアの相場を把握し、事業計画に反映させましょう。
参考:横浜市「令和7年「県地価調査のあらまし(横浜市分・抜粋)」

駅前・商業エリア(横浜駅・関内・みなとみらい)

横浜駅や関内、みなとみらいなどの中心部は、人通りが多く高い集客力を誇ります。
一方で、家賃は坪単価2〜3万円(10坪の場合20〜30万円)と高水準です。
これらエリアでは保証金も家賃の6~10ヶ月分程度など高額になりがちなため、資金計画を綿密に立てておくことが重要です。

住宅地エリア(港北・青葉台・たまプラーザ)

港北区や青葉台などの住宅地エリアは、坪単価1〜1.5万円(10坪の場合10〜15万円)です。
ただ、このエリアはメイン通りは人通りが多いが、少し離れると急に人通りが少なくなるといったケースも考えられるため、立地の見極めや、家賃が適正かを考えることが重要と言えるでしょう。

郊外・ローカルエリア(戸塚・上大岡など)

郊外の戸塚・上大岡エリアでは、坪単価8,000〜1万円(10坪の場合8〜10万円)が目安です。固定費を抑えやすく、駐車場を確保しやすいのも利点です。
車利用の顧客が少なくないため、アクセス動線や駐車スペースの設計も考慮に入れることも大切です。

美容室・理容室開業にかかる費用の目安

美容室・理容室開業にかかる費用の目安 美容室・理容室開業にかかる費用の目安
美容室・理容室の開業費用は、立地や店舗規模、内装のデザインによって大きく異なります。
ここでは、横浜市内での開業を想定した平均的な初期費用と、その内訳を紹介します。
参考:日本政策金融公庫「美容業の開業資金統計」
   タカラベルモント「事業計画」

10坪での理美容室の場合初期費用の目安は700万〜1,500万円前後

横浜市内で美容室・理容室を開業する場合、仮に10坪での理美容室であれば初期費用の平均は約700万〜1,500万円が目安です。
特に中心部(みなとみらい・関内など)では家賃や内装費が高く、1,000万円以上かかるケースがあります。

主な費用項目と内訳(※10坪の場合)

項目 費用目安 内容など
物件取得費 100万~300万円 敷金・礼金、保証金など。駅近では家賃6~10か月分を求められる場合も。
内装工事費 300万~700万円 店舗の規模や必要設備、デザインにより変動
設備機器 100万~200万円 スタイリングチェア、シャンプー台、促進器など
材料代 30万~60万円 カラー剤やトリートメント、タオルなどの用品
雑費(家電等) 30万~50万円 洗濯機、デジタルデバイス、冷蔵庫などの備品。
広告宣伝費 10万~40万円 名刺、リーフレット。ホームページ作成など
運転資金 100万~200万円 開業後の経費をカバーするための資金。固定費の最低3か月分は確保を。
横浜では、特に物件取得費と内装費の割合が高くなる傾向があります。
みなとみらいや関内などの中心エリアでは、都内に近い賃料水準となるため、地方都市より1〜2割高く見積もると安心です。
参考記事:https://kaigyou.tb-net.jp/column/002.html

運転資金を含めた資金計画の重要性

開業初期は集客が安定するまでに時間がかかるため、3〜6か月分の運転資金を確保しておくことが経営安定の鍵です。
特に横浜のように競合が多く固定費も高いエリアでは、家賃・人件費・仕入れ費を見越した余裕資金を確保しておく必要があります。
資金に余裕を持たせることで、開業後の広告宣伝や販促活動にも柔軟に対応できるでしょう。


助成金・補助金を活用して初期費用を抑える

助成金・補助金を活用して初期費用を抑える 助成金・補助金を活用して初期費用を抑える
美容室・理容室の開業には多くの資金が必要ですが、国や自治体の助成金・補助金制度を活用することで、初期費用の負担を軽減できます。
横浜市や神奈川県では、創業支援を目的とした補助制度が整備されており、設備投資や広告費の一部を支援してもらえる場合があります。
ここでは、美容室・理容室開業で利用しやすい主な制度を紹介します。
参考:神奈川県創業支援センター
   厚生労働省 助成金情報ページ

創業補助金(国・自治体による支援)

開業時の設備費や広告宣伝費をサポートする制度で、創業予定者や事業開始後間もない事業者が対象です。
横浜市内では、横浜市中小企業支援センター(IDEC)や神奈川県創業支援センターが情報を公開しています。
補助率や募集時期は制度ごとに異なるため、最新情報を確認して申請を検討しましょう。
 

雇用関連助成金(スタッフ採用時に活用)

開業に伴いスタッフを採用する場合、「人材確保等支援助成金」や「キャリアアップ助成金」が活用できます。
これらは厚生労働省が実施する制度で、正社員登用や研修実施を条件に支給される仕組みです。
採用予定がある場合は、開業前に制度概要を確認しておくとよいでしょう。
 

設備投資・省エネ関連補助金

近年では、美容業界でも環境配慮型設備や省エネ機器導入を支援する制度が増えています。
LED照明・節水シャワー・高効率給湯器などの導入が対象になる場合もあり、店舗運営コストの削減にもつながります。
国の「中小企業省エネ補助金」や神奈川県の「省エネルギー化支援助成金」などを確認しましょう。
参考:神奈川県「中小企業省エネルギー設備導入費等補助金」
   横浜市「省エネルギー化支援助成金(省エネ導入コース)

補助金・助成金の申請時のポイントと相談窓口

助成金や補助金の申請には、事業計画書や見積書などの提出が求められます。
募集期間が限られていることも多いため、開業計画を立てる段階から準備を進めておくことが大切です。
申請内容や手続きに不安がある場合は、横浜市中小企業支援センター(IDEC)や神奈川県の経営相談窓口に相談しましょう。専門家によるサポートを受けることで、採択率を高めやすくなります。
参考:神奈川県「中小企業のための金融・経営相談窓口」
    IDEC横浜「ワンストップ経営相談」

横浜で開業する際のチェックポイント

横浜で開業する際のチェックポイント 横浜で開業する際のチェックポイント
 横浜での美容室・理容室開業を成功させるには、立地選定からスケジュール管理まで計画的に進めることが欠かせません。
ここでは、開業を検討する際に押さえておきたい3つの重要ポイントを紹介します。

ターゲット層と商圏の一致を意識する

美容室・理容室のコンセプトと、出店予定地の客層が合致しているかを確認しましょう。
たとえば、若年層が多い東横線沿線ではトレンドサロン、ファミリー層が中心の港北区ではキッズメニューを強化するなど、地域の特性に合わせたサービス展開が重要です。
自分の強みを活かせるエリアを選ぶことで、リピーターを獲得しやすくなるでしょう。
 

物件契約前に人通りと競合を確認する

内見の際は、曜日や時間帯による人通りの違いを必ずチェックしてください。
周辺にどのようなサロンがあるかを調べ、価格帯・サービス内容・内装の雰囲気を比較しておくと、差別化の方向性を明確にできます。
出店候補地を複数比較して、リスクを最小限に抑える判断をしましょう。
 

開業スケジュールに余裕を持つ

美容室・理容室開業では、物件探し・資金調達・内装工事・スタッフ採用など、複数の工程が並行して進みます。
さらに、保健所への届出や設備検査などの行政手続きにも時間がかかるため、最低でも半年程度の準備期間を想定しておくと安心です。
スケジュールに余裕を持つことで、内装の仕上がりや開業タイミングを柔軟に調整できるでしょう。
参考:横浜市「美容所の開設・変更手続きについて」
 

美容室・理容室開業の相談はタカラベルモントへ

美容室・理容室開業の相談はタカラベルモントへ 美容室・理容室開業の相談はタカラベルモントへ
横浜での開業を検討している人は、タカラベルモントの開業支援サービスを活用してみましょう。
物件選びや資金計画、設備設計まで、開業に必要な工程をワンストップでサポートしています。エリア特性やサロンのコンセプトに合わせた提案をするため、初めての開業でも安心です。
プロの視点から経営と空間づくりをトータルで支援してくれるため、長く愛される美容室・理容室を実現できます。
開業に不安がある人は、まずは気軽に相談してみてください。
 

まとめ

横浜は商業地・住宅地・観光地が共存する多面的な都市で、エリアによって客層や家賃相場が大きく異なります。
開業を成功させるためには、自分のサロンコンセプトに合った立地を見極め、地域特性を踏まえた計画を立てることが大切です。
費用相場や助成金制度を把握し、余裕をもった資金計画を進めれば、理想のサロンづくりを着実に実現できます。
データに基づいた判断と、地域に根ざした経営で、横浜で長く愛される美容室・理容室を目指しましょう。
 
タカラベルモント株式会社 八島 幸司

この記事の監修者

タカラベルモント株式会社 理美容サロン開業支援担当
八島 幸司

理美容機器や化粧品の営業を経て、現在はサロンの開業支援に従事。
主に東日本エリアで、多くの理美容サロンの開業をサポートしている。

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