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サロン開業コラム

理容室・美容室開業時、資金調達におけるリースの活用方法

理容室・美容室開業時、資金調達におけるリースの活用方法
理容室や美容室を開業する際には、設備費用の調達が課題となることがあり、初期の現金支出を抑える手段の一つとしてリースを活用する選択肢があります。リースを利用することで、資金調達の選択肢を広げられる一方で、契約の仕組みやリスクを理解しておくことが重要です。ここでは、理容室・美容室開業時におけるリース活用のポイントを解説します。

リースとは何か

まずはリースの仕組みを理解することから始めましょう。リースは設備投資における資金調達手段の一つですがメリットとともにデメリットもあります。

リースとは、必要な設備や機器をリース会社が購入し、利用者が契約期間中にリース料を支払って使用する仕組みです。理容室・美容室の開業には椅子やシャンプー台など高額な設備が必要となりますが、リースを利用することで初期の現金支出を抑えられます。一括購入と比較すると、毎月一定のリース料を支払う形でキャッシュフローを平準化できるのも特徴です。
理容室・美容室開業時、資金調達におけるリースの活用方法 理容室・美容室開業時、資金調達におけるリースの活用方法

リースの基本的な仕組み

リースの仕組みでは、利用者が指定した機器をリース会社が購入し、利用者は契約期間中に月々のリース料を支払います。
リース料には 保険や維持費が含まれる契約もありますが、すべてのリース契約に適用されるわけではありません。 事前に契約条件や契約内容を確認することが重要です。
また、リースの場合は基本的に途中解約ができません。そのため、契約期間中に設備が不要になった場合でもリース料を支払う必要があります。開業後の需要や収益見込みを考慮しつつ、リースにすべきかを慎重に検討しましょう。

リースと他の資金調達方法(融資・クレジットなど)の違い

融資やクレジット(ローン、延払いという場合もあります)は、お金そのものを借りるため、利用者自身が機器を購入し所有権を持つ形になります。一方でリースは所有権がリース会社にあり、利用者はあくまでも使用料を支払って機器を借りる形です。理容室・美容室では 資金調達手段として、金融機関からの融資と、リースやクレジットを併用するケースもあり、それぞれの特徴を知っておくことが必要です。
リースは初期の現金支出を軽減できる点が魅力ですが、長期的に見れば支払総額が高くなる傾向にあります。事業計画や設備利用期間を総合的に踏まえたうえで、最適な方法を選ぶことが大切です。

リースが資金調達手段として選ばれる理由

理容室・美容室をはじめとするサービス業では、開業時にまとまった現金を用意しにくい場合が少なくありません。リースを利用すれば、設備を一括購入する必要がなくなるため、まとまった資金を手元に残しやすくなり、運転資金や広告費に回せるメリットがあります。
また、新規開業だけでなく、機器のアップグレードや追加導入時にも、リースは選択肢となります。ただし、途中解約ができない制約もあるため、機器の使用予定期間や契約条件を考慮して利用を検討することが大切です。

リースのメリットとデメリット

リースのメリットとデメリット リースのメリットとデメリット

リースのメリット

  • 初期現金支出の軽減:一括購入せずに設備を導入できるため、手元資金を運転資金や広告費に回せる。
  • 資金計画のしやすさ:毎月一定のリース料を支払うことでキャッシュフローを管理しやすい。
  • 保険付きのプランもある:リース会社の保険がついていることが多く、万が一の際にも安心。

リースのデメリット

  • 総支払額が購入より高くなる可能性:リース期間中の総支払額と、一括購入時の支払額を比較した場合、トータルコストは購入より高くなりやすい。
  • 所有権の制約:リース期間中は設備を自由に処分・改造できない。
  • 途中解約が難しい:契約期間中の解約不可が基本。
  • 修理費は自己負担の場合が多い:リース契約の内容により、修理費は自己負担になる場合が多い。
  • リース期間終了後も、支払いがある:リース期間終了後も使用を続ける場合、再リース料が発生する。

リースを資金調達として活用するためのポイント

リースを効果的に活用するためには、計画的な導入が重要となります。
リースは単なる資金調達手段の一つではなく、事業全体のキャッシュフロー設計や設備運用計画にも大きく関わります。導入する機器の用途や更新サイクル、将来的な事業拡大などを考慮しながら、リースが最もふさわしい手段なのかを見極めることが求められます。複数の資金調達手段を組み合わせることで、理容室・美容室の開業から成長に至るまで、安定した財務基盤を築くことが可能になります。
また、会計処理や税務上のメリット・デメリットを正しく理解するためにも、専門家に相談することが有効です。より正確な費用シミュレーションや税制優遇の活用など、適切なアドバイスを受けることで、より良い意思決定につながるでしょう。

リース契約の注意点

リース契約を結ぶ前に、以下の点を確認しましょう。
  1. 契約内容の確認:保守・メンテナンスの有無、途中解約の条件、再リースの費用などを確認。
  2. 事業計画との整合性:契約内容が事業計画と合っているか、長期的な事業計画を考慮して決定する。
  3. 事前審査を早めに受ける:リースを取り組みする際は、事前の信用審査が必要。
また、リース期間終了時には、リース品を返却するか、使用を続ける際は再リースの手続きをするかの、いずれかになります。リース会社によって期間終了時のお知らせや手続きが違いますので、事前に確認しておきましょう。

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まとめ

リースについてまとめ リースについてまとめ
リースは初期現金支出を抑えて設備を導入できる便利な手段ですが、メリットとともにデメリットもあります。途中解約が難しく、長期的に見ると総支払額が高くなる可能性があるため、慎重に選ぶことが重要です。

金融機関からの融資やクレジットなど、他の手段とも比較し、自店の経営計画に最も適した方法を選択しましょう。

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