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サロン開業コラム

理容室・美容室の運転資金はいくら必要?運転資金の調達方法や、資金管理のポイントも解説!

理容室・美容室の運転資金はいくら必要?運転資金の調達方法や、資金管理のポイントも解説!
理容室・美容室を開業する際や経営を続けるためには、「運転資金」の準備が欠かせません。
運転資金とは、理容室・美容室が安定して営業するために必要な資金のことで、家賃や人件費、材料費など日々の支払いに使われます。
しかし、運転資金の金額や調達方法、資金管理のポイントを理解しておかなければ、資金不足によるトラブルや最悪の場合、倒産につながるリスクもあります。
本記事では、理容室・美容室の運転資金の目安や調達方法、資金管理のコツを分かりやすく解説します。

理容室・美容室における運転資金とは?

理容室・美容室における運転資金とは? 理容室・美容室における運転資金とは?
理容室・美容室の経営を安定させるためには、「運転資金」が必要不可欠です。
まずは、運転資金の基本的な内容を理解し、理容室・美容室経営のリスクを防ぐために重要なポイントを把握しましょう。

運転資金とは?開業資金との違い

運転資金とは、店舗の営業を継続するために必要な資金のことで、主に毎月の家賃や人件費、光熱費、仕入れ費用などに充てられます。
一方、開業資金は店舗の内装工事費用や設備導入費など、開業前に一度だけかかる初期費用です。
つまり、開業資金は開業時に必要な「初期費用」であり、運転資金は開業後の「継続的な費用」です。

運転資金の重要性

理容室・美容室経営では、運営する上で発生するさまざまな費用を支払う必要があります。
運転資金は、日々の売上の変動や急な設備への投資など突発的な費用だけではなく、家賃や人件費、材料費など、事業を継続していくために必要な支払いを確保しておく資金になります。
特に、開業初期は売上が安定するまで時間がかかることを見込んで、充分な運転資金を確保しておくことが重要です。

理容室・美容室の運転資金はいくら必要?目安の金額を解説

理容室・美容室の運転資金はいくら必要?目安の金額を解説 理容室・美容室の運転資金はいくら必要?目安の金額を解説
運転資金は理容室・美容室の規模や立地、スタッフの人数といった、事業計画の要素によって異なりますが、一般的にどの程度の金額が必要なのか目安を知ることが重要です。
適正な運転資金の目安を把握して、資金計画を適切に立てていきましょう。

月ごとの固定費を試算しよう

運転資金を試算するには、まず毎月発生する固定費を洗い出す必要があります。
主な固定費として、店舗の家賃やスタッフ給与の固定部分、定額のシステム利用料金、リース料などが挙げられます。
例えば、家賃20万円、人件費30万円かかる場合、それだけで毎月の固定費は50万円になり、そこから定額のシステム利用料やリース料がかかってきます。
固定費を具体的に算出することで、運転資金の目安が明確になります。

目安は固定費「3〜6ヶ月分」

理容室・美容室の運転資金として推奨される目安は、毎月の固定費の3ヶ月~6ヶ月分と言われています。
開業直後は集客が安定せず、売上が安定するまで数ヶ月かかることを見込んで、3ヶ月~6ヶ月分の固定費を確保しておくことが資金ショートのリスクを軽減するポイントです。
例えば、毎月の固定費が60万円の場合、180万円〜360万円ほどの運転資金を確保することが推奨されます。

理容室・美容室の運転資金の調達方法

理容室・美容室の運転資金の調達方法 理容室・美容室の運転資金の調達方法
運転資金を確保するには、自己資金だけでなく融資や補助金などの調達手段があります。
どのような方法で資金調達が可能なのか、それぞれの特徴を知り、最適な資金調達手段を選びましょう。

自己資金

自己資金とは、自分で準備した貯蓄や資産から運転資金を調達する方法です。
サロンを継続するための備えである運転資金を、自己資金でまかなう事が理想的ではありますが、全てを自己資金でまかなう事が難しいケースもあります。
その場合、融資など他の手段を組み合わせて運転資金を確保する事もあります。

日本政策金融公庫の融資制度

日本政策金融公庫は、中小企業や個人事業主などの創業支援を目的に、低金利で長期返済が可能な融資を行う政府系金融機関です。
運転資金も融資対象となる制度もあります。
審査には事業計画書などの書類提出が必要ですので、計画的な準備が重要です。

信用金庫や地方銀行からの借入

地域の信用金庫や地方銀行でも運転資金の借入が可能です。
地域密着型で柔軟な対応をしてくれる金融機関もあり、大手金融機関と比べて相談しやすいメリットがあります。
ただし、融資条件や利息、審査基準が機関ごとに異なるため、事前に詳しい内容を確認し、相談しておくと安心です。

補助金・助成金の活用

運転資金として補助金や助成金を活用する方法もあります。
地方自治体や国が提供している創業支援や経営改善のための補助金・助成金は、様々な種類や制度があり、運転資金の用途で申請できるものもあります。
募集期間や条件があるため、定期的に情報をチェックして早めに申請準備をしましょう。

資金ショートを防ぐための資金管理のポイント

資金ショートを防ぐための資金管理のポイント 資金ショートを防ぐための資金管理のポイント
理容室・美容室経営で運転資金の不足による「資金ショート」は深刻なリスクです。
これを防ぐには、日頃からしっかりと資金管理を行い、経営状況を把握することが欠かせません。
ここでは資金ショートを未然に防ぐための具体的なポイントを紹介します。

固定費と変動費を分けて把握する

資金管理の基本は、固定費と変動費を明確に分けて把握することです。
固定費は家賃や人件費の固定部分など毎月一定額かかる費用、変動費は材料費や水道光熱費など来客数や売上に応じて変動する費用です。
これにより、最低限必要な支出が見える化され、どの売上ラインを超えれば黒字になるかという「損益分岐点」の把握にもつながります。

キャッシュフロー表を作成する

売上や利益だけでなく、手元にある現金の流れを把握することが資金ショート防止の鍵です。
キャッシュフロー表を使えば、現金の入出金や残高が見える化され、将来の資金不足を事前に予測できます。
日々の売上金額だけではなく、現金での入金やキャッシュレス決済の入金分という、現金が入るスケジュール管理、各種支払いの現金が出るスケジュール管理をしっかり行い、現金ベースでの管理を徹底する事が重要です。

理容室・美容室の開業支援ならタカラベルモント

タカラベルモントは創業の動機の作成支援を含めた美容室・理容室開業のサポートを行います! タカラベルモントは創業の動機の作成支援を含めた美容室・理容室開業のサポートを行います!
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「なにから手を付ければいいかわからない。」
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など開業に関わる悩みは人それぞれです。

タカラベルモントは一人一人の状況や課題に合わせた適切な支援を行い、リスクを減らし成功確率を高める開業の支援をいたします。
数年後の計画や将来に向けたご相談も多くいただいておりますので、理容室・美容室の開業をお考えならぜひタカラベルモントにご相談ください!

まとめ|運転資金を確保して、安心して理容室・美容室経営をスタートしよう

理容室・美容室を開業し、安定した経営を続けるためには、十分な運転資金を準備しておくことが必須です。
毎月の固定費を正確に試算し、目安となる運転資金を事前に確保することが安定経営のカギとなります。また、資金調達方法を知り、必要に応じて融資や補助金の利用も積極的に検討しましょう。
資金ショートを未然に防ぐため、資金管理を徹底し、キャッシュフローを常に把握することが大切です。安心して理容室・美容室経営をスタートさせましょう。

この記事の監修者

タカラベルモント株式会社 理美容サロン開業支援担当
八島 幸司

理美容機器や化粧品の営業を経て、現在はサロンの開業支援に従事。
主に東日本エリアで、多くの理美容サロンの開業をサポートしている。

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