開業資金が足りなくなったら活用
リース契約《ファイナンス・リース契約》とは、開業において必要な商品を買われる際、その商品をリース会社が皆さんに代わって購入し、それを皆さんに貸し出しをする事を言います。皆さんはその貸し出しの料金を払う形になります。
クレジット契約(割賦、延払という場合もあります)とは、皆さんが、必要な商品を分割払いで購入する形になり、その月々の支払いをリース会社に行うもので、契約終了後は、その商品がご自分のものとなる契約です。
スモールスタートに、保険がついて安心
メリットとしては、商品の購入にかかる初期投資額を軽減できることと、一方では初期投資額を効率よく運用する事ができるため、(例えばその商品代金分を運転資金、その他費用に当てるなど)開業時、資金的に余裕を持ったスタートが切れます。また、リース会社の保険が付きますので、支払い期間中、安心して商品をお使いいただけます。
リース契約の場合、商品の所有者はリース会社になり、リース契約期間は商品の耐久年数、税制上の関係で決まっています。(理美容器材の場合5年契約、60回払いが基本です。)原則として途中解約が出来ず、契約期間終了後に、その商品を再リースする、または返却する意志をリース会社に示す必要があり、その際、発生する費用は皆さんの負担になります。月々のリース料は経理上、全額必要経費での費用処理になります。
クレジットの場合、商品の所有者はご自身になり(契約終了時)、クレジット契約期間はご自身で希望する期間を選択出来ます。(例えば、12回払い、24回払い、36回払い、48回払い、60回払いなど)よってご自身の計画に合った返済が可能です。支払い金額は経理上、減価償却での費用処理になります。
リース・クレジットの仕組みと特徴
リース・クレジットの比較
内容 | リース | クレジット |
---|---|---|
契約 | 賃貸借契約 | 売買契約 |
対象物件 (商品) |
設備機器 | 設備機器及び工事関係費用 |
契約期間 | 3~7年(設備により異なる) | 6~84回 |
物件の所有者 | リース会社 | お客様 |
固定資産税の負担 | リース会社 | お客様 |
保険料の負担 | リース会社 | お客様 |
損金算入 | 認められる (消耗器具備品費や什器備品費) |
固定資産税・借入金利息・減価償却費は認められる |
契約期間中の解約 | 認められる (但し、規定損害金または残存リース料を払えば可能) |
認められない |
信用審査のご依頼はお早めに
実際、直前になってからリース・クレジットの信用審査の依頼をかけたところ、リース会社から承認が得られない事がわかり、資金繰り、事業計画が予定と違ってきて、お店が開業出来なくなるといったこともございます。
リース、クレジットをご使用しての開業を予定される方は、早めに契約するかどうかを事業計画の数値計画に落とし込み、信用審査の依頼を早めにされることをお勧めいたします。