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サロン開業コラム

神戸の理容室・美容室開業で失敗しないために!準備の注意点と必要な手続きを徹底ガイド

神戸の理容室・美容室開業で失敗しないために!準備の注意点と必要な手続きを徹底ガイド
神戸は美容やファッションへの関心が高く、理容室・美容室開業に魅力的な街です。
しかし、計画や手続きを間違えると開業直後から経営に苦しむことになりかねません。特に神戸市独自の手続きや条例を知らずに開業準備を進めると、結果的に損をしてしまうリスクがあります。
本記事では、神戸で理容室・美容室を開業する際に押さえておくべき注意点と、必要な手続きについて具体的に解説します。

神戸で理容室・美容室を開業するメリットと注意点

神戸で理容室・美容室を開業するメリットと注意点 神戸で理容室・美容室を開業するメリットと注意点
神戸で理容室・美容室を開業するには、地域の特徴や競争環境を十分に理解しておく必要があります。
ここでは神戸ならではのメリットと、開業準備での注意点を紹介します。

神戸で理容室・美容室を開業するメリット

神戸市は人口約150万人を抱える大都市であり、ファッションや美容意識が高い地域として知られています。洗練された街並みとおしゃれな住民が多く、理容室・美容室に対するニーズも安定して見込めることがメリットです。
三宮や元町などの繁華街をはじめ、岡本や芦屋方面の落ち着いた住宅街まで、多様なターゲット層へのアプローチが可能です。
また、東京や大阪と比べると物件取得コストが比較的抑えられるケースもあり、同規模都市の中では開業ハードルがやや低い側面もあります。

神戸エリアで開業準備を進める際の注意点

一方、神戸で理容室・美容室を開業する際にはいくつか注意すべきポイントも存在します。
まず競合店の多さです。神戸市内、特に三宮・元町周辺や主要駅近くには数多くの理容室・美容室が営業しており、差別化されたコンセプトや確かな技術がないと埋もれてしまう恐れがあります。
地域の客層や嗜好への対応も欠かせません。神戸は流行に敏感な若年層から落ち着いた富裕層まで幅広い客層が存在します。出店地域の年代層・嗜好にマッチしたサービス設定や価格帯にしないとミスマッチが生じる可能性があります。
また、神戸市では景観条例や建築規制が厳しく、外装工事や看板設置に制限がある地域もあるため、規制を事前に調査して開業計画を立てることが成功への近道です。

神戸で理容室・美容室開業に必要な手続き

神戸で理容室・美容室開業に必要な手続き 神戸で理容室・美容室開業に必要な手続き
神戸で理容室・美容室を開業する際は、行政への各種届出や申請手続きが必要です。
申請漏れや書類不備で開業が遅れるリスクを避けるため、必要な手続きを確実に確認しましょう。

理容所・美容所開設届の提出

理容室・美容室を開業するためには、まず開業予定地の管轄保健所に美容所開設届(理容所開設届)を提出する必要があります。神戸市では、開業する場所に対応する区の保健所が担当となります。美容所(理容所)開設届には、店舗の平面図、従業員名簿、管理美容師免許証の写しなどが必要です。また、提出期限の目安は開業予定日の2週間前頃ですので、余裕を持って手続きを進めることが大切です。
届出を行う際には申請手数料(概ね2万円前後)が必要です。この手数料は、書類提出時に支払います。提出後、保健所は施設基準に適合しているかを確認するため、施設の立入検査を実施します。美容所開設届を提出せずに無許可で営業を開始すると、美容師法違反となり、30万円以下の罰金や営業停止処分を受ける可能性があるため、必ず期限内に正しく届け出を行いましょう。

施設の立入検査

美容所(理容所)開設届が提出されると、次に施設の立入検査が行われます。この検査は、店舗が法定の衛生基準を満たしているかどうかを確認するためのものです。検査では、作業スペースの広さ、換気設備や洗髪設備、消毒設備の有無などがチェックされます。
検査当日は、オーナーまたは代理人が立ち会い、指摘事項があればその場で補足説明を行います。不備が見つかった場合、営業開始が遅れる可能性もあるため、事前に施設設計を保健所と確認し、基準を満たせるよう準備することが求められます。検査に合格した後、保健所から「美容所確認済証」が交付され、これにより営業が許可されます。

理容所・美容所確認済証の交付

美容所(理容所)確認済証は、施設が法定基準を満たしていることを証明する重要な書類であり、理容室・美容室を営業するために必要不可欠です。
検査合格後、通常は数日以内に保健所から交付されます。交付された証明書は、店舗内の見やすい場所に掲示する義務があります。掲示しないと、保健所から指導を受ける可能性があるため、注意が必要です。

美容所確認済証の有効期限は基本的にありませんが、店舗名や所在地が変更された場合には再届出が必要になることがあります。したがって、開業後も常に法定書類を適切に掲示し、衛生管理を徹底することが求められます。

衛生管理責任者の届出・衛生講習受講

理容室・美容室には、衛生管理責任者を選任し、その人物を神戸市保健所に届け出る必要があります。衛生管理責任者は、施設内の衛生管理を担当し、通常は美容師免許を持つスタッフがその役割を担います。理容室・美容室では、常に従業員の健康管理や器具の消毒を徹底することが求められます。
衛生管理責任者になるには、美容師免許の取得後3年以上の実務経験が必要で、さらに神戸市指定の衛生講習を受講して修了することが求められます。衛生管理責任者は、施設内の清掃や消毒方法、感染症予防などについての知識を有し、日々の衛生管理を徹底する役割を担います。
衛生管理責任者の届出は、開業前までに完了しておく必要があります。衛生管理講習は定期的に開催されており、受講後に修了証を取得して提出します。この届出は法律上の義務であり、適切な衛生管理がサロン経営の信頼性にも直結するため、開業前に必ず届け出を済ませましょう。

手続きもマンツーマンでサポートします。お気軽にお問い合わせください!

神戸市・兵庫県の支援制度・融資制度を紹介

中小企業向け融資制度

中小企業向け融資制度は、市内で事業を展開する中小企業者向けに低利で融資を提供する公的な制度です。理容室・美容室の開業資金にもこの融資制度を活用できます。
この融資の特徴は、市と兵庫県が協力し、民間金融機関と兵庫県信用保証協会と連携して融資を行う点です。融資条件は低金利で、固定金利かつ長期返済が設定されるため、創業者にとって非常に有利です。
融資を受けるためには、金融機関での融資審査を通過した後、保証協会の審査を受ける必要があります。この融資制度を活用すれば、低金利で資金調達が可能となり、開業初期の資金繰りの助けになります。

理容室・美容室の開業準備で失敗しないために

理容室・美容室の開業準備で失敗しないために 理容室・美容室の開業準備で失敗しないために
理容室・美容室の開業準備で失敗を避けるためには、事前の最終確認が不可欠です。
ここでは、特に見落としがちな重要ポイントを整理して紹介します。

物件選びを焦らず、計画を明確にする

理容室・美容室開業において最も重要なのは、まずコンセプトとターゲットの明確化です。どんな理容室・美容室にしたいのか、どのような客層をターゲットにするのかを開業前にしっかりと考え、それを言葉にして明確にしましょう。
コンセプトが決まれば、それに見合った店舗の規模や立地が自然に見えてきます。焦って物件選びを始めてしまうと、コンセプトに合わない場所を選んでしまうリスクがあります。
計画をしっかりと立ててから物件探しを始めることで、理想の店舗に出会う確率が高まります。焦らず、複数の物件を比較し、コンセプトに最適な物件を選びましょう。

資金トラブルを防ぐための予算計画

理容室・美容室の開業においてよくある失敗は、資金計画が甘いことです。理想の店舗を実現しようとして予算をオーバーしたり、運転資金を確保し忘れて開業後に資金ショートを起こすケースがあります。
これを防ぐためには、綿密な予算計画が必要です。開業に必要な費用をすべて洗い出し、見積もりを取って合計額を把握しましょう。
また、開業後すぐに黒字化するとは限らないため、半年から1年分の運転資金を準備しておくことをおすすめします。運転資金として、家賃、人件費、光熱費など固定費をカバーできる蓄えや融資枠を確保しておけば、集客が安定するまで安心して経営ができるでしょう。
計画段階では最悪のシナリオも想定し、常に冷静な判断を下せるように備えておくことが大切です。

インフラ設備や規制の事前確認

理容室・美容室開業時には、物件のインフラ設備や規制を事前に確認することが重要です。理容室・美容室では多くの電力を消費するため、契約電力や分電盤の容量を確認し、増設が可能か調べておきましょう。
また、シャンプー台を設置するためには十分な給水・排水設備が必要です。水圧やお湯の供給能力も確認し、必要に応じて専門業者に点検を依頼しましょう。さらに、物件が所在する用途地域がサービス業の開業に適しているかも確認しておくことが大切です。

契約前に物件条件を精査する

物件の賃貸契約前に、賃料や共益費、契約期間、更新料、解約条件、原状回復義務を慎重に確認しましょう。共益費や駐車場代などの付帯コストも含めて月々の支払い総額を把握し、賃料改定の可能性も考慮します。
また、解約条件や原状回復費用(スケルトン戻しか補修か)を契約書で確認し、交渉して負担を軽減しましょう。理容室・美容室特有の薬剤使用や騒音規制についても確認し、問題があればオーナーと事前に解決策を話し合うことが大切です

タカラベルモントが支援した神戸の理容室・美容室の事例

理容室・美容室の開業支援ならタカラベルモント!

理容室・美容室の開業支援ならタカラベルモント! 理容室・美容室の開業支援ならタカラベルモント!
理容室・美容室の開業準備は物件選びから資金調達、内装や設備導入まで多岐にわたり、専門的なノウハウが求められます。
タカラベルモントは理容室・美容室の開業支援に特化し、神戸を含む全国各地で多くの開業を成功させてきた実績があります。
物件選定や内装デザイン、設備の導入サポートはもちろん、神戸市や兵庫県の各種支援制度・融資制度を活用するアドバイスも可能です。また、全国のショールームでは店舗の内装や設備を具体的にイメージできます。
安心して開業準備を進めたい方は、ぜひタカラベルモントに相談してください。

神戸での理容室・美容室開業を成功させよう!

神戸で理容室・美容室を開業するには、地域特性や条例、申請手続きなど、押さえておくべきポイントが多数あります。
特に物件選びや資金計画、行政手続きでの失敗は大きなトラブルの原因となりますが、事前に十分な知識を持って対策すればスムーズな開業が可能です。
神戸市や兵庫県の支援制度、専門的な開業サポートを積極的に活用して、安心して夢の理容室・美容室を実現させましょう。
タカラベルモント株式会社 今里 公彦

この記事の監修者

タカラベルモント株式会社 理美容サロン開業支援担当
今里 公彦

化粧品の営業を経て、現在はサロンの開業支援に従事。
主に西日本エリアで、多くの理美容サロンの開業をサポートしている。

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