Column
サロン開業コラム
美容室・理容室開業の流れを4つのポイントで簡潔に解説 !美容室・理容室開業に関するよくある質問にもお答えします
美容室や理容室を開業するには、どのようなポイントを踏むべきなのでしょうか。初めての開業では計画作りから具体的な準備まで、多くの疑問や課題が生じるでしょう。
本記事では、開業の流れを4つのポイントに分けて分かりやすく解説するとともに、開業に関するよくある質問にもお答えします。開業を目指す皆様にとって、スムーズで成功につながる第一歩をサポートする内容となっています。ぜひ参考にしてください。
本記事では、開業の流れを4つのポイントに分けて分かりやすく解説するとともに、開業に関するよくある質問にもお答えします。開業を目指す皆様にとって、スムーズで成功につながる第一歩をサポートする内容となっています。ぜひ参考にしてください。
目次
『開業の流れ』は動画でも解説しています!
開業までのおおまかな流れ
美容室や理容室を開業するためには、計画から準備まで段階的に進めることが重要です。ここでは、開業までの基本的なポイントを4つに分けてご紹介します。
事業計画の作成
開業の第一歩として、しっかりとした事業計画を作成します。この計画には、お店のコンセプトやターゲット層、提供するメニュー、出店候補地や立地条件、プロモーションやスタッフ採用、将来的な目標などを盛り込みます。事業計画は開業準備だけではなく将来の経営の指針となり、融資や物件選定にも影響するため、詳細かつ現実的な内容にすることが重要です。
計画の作成中に、候補地周辺の人口動態や競合店舗の状況を調査しておくことも有効です。
また、事業計画の作成には、初期費用や運転資金、開業後の収支といった数値計画も含まれます。描くサロンを数値シミュレーションし、全体像をとらえておくことが重要です。
計画の作成中に、候補地周辺の人口動態や競合店舗の状況を調査しておくことも有効です。
また、事業計画の作成には、初期費用や運転資金、開業後の収支といった数値計画も含まれます。描くサロンを数値シミュレーションし、全体像をとらえておくことが重要です。
物件候補地選定
事業計画が固まったら、具体的な出店場所=物件の選定に進みます。事業計画と照らし合わせながら、家賃や初期費用と言ったお金の面や、集客面などを総合的に勘定して、候補となる物件を内見していきます。物件選定では、事業計画に沿ったサロン運営が叶うのか、という視点も重要です。長期的な視点でサロン運営のイメージを描ける物件を選定していきましょう。
資金計画と借入金の準備
事前のシミュレーションをもとに物件の入居費用や家賃、内装工事費等の初期費用や当面の運転資金を具体的に算出し、融資を申し込みます。
開業には大きな資金が必要となるので、借り入れが必要な際には融資が決定したのちに物件の契約に進む流れがセオリーです。
開業には大きな資金が必要となるので、借り入れが必要な際には融資が決定したのちに物件の契約に進む流れがセオリーです。
プロモーションとスタッフ採用の実施
資金調達や物件契約が済んだら、お店の宣伝方法やスタッフの採用を実行に移します。
プロモーション計画では、SNSやウェブサイト、リーフレット等を活用してお店の魅力を広めていきます。一方、スタッフ採用では、給与体系やキャリアプランを明確にして、信頼できる人材を確保します。
これらのポイントを踏むことで、スムーズかつ効果的に開業準備を進めることができます。次に、それぞれのポイントをさらに具体的に解説します。
プロモーション計画では、SNSやウェブサイト、リーフレット等を活用してお店の魅力を広めていきます。一方、スタッフ採用では、給与体系やキャリアプランを明確にして、信頼できる人材を確保します。
これらのポイントを踏むことで、スムーズかつ効果的に開業準備を進めることができます。次に、それぞれのポイントをさらに具体的に解説します。
ポイント① 事業計画の作成
美容室・理容室の開業において、最初に行うべき重要なポイントが事業計画の作成です。この計画は、経営の方向性を明確にし、成功のための基盤を築くために欠かせません。具体的には以下のポイントを中心に検討します。
事業計画書テンプレートのダウンロードはこちら
事業計画書テンプレートのダウンロードはこちら
お店のコンセプト
自分のサロンがどのような特徴を持つのかを明確にします。リラックスできるプライベートサロン、最新トレンドを取り入れたおしゃれなサロンなど、自分の強みを考慮して、他店との差別化を図ります。
メニュー
提供するサービス内容と価格帯を決めます。カット、カラー、トリートメントといった基軸メニューだけでなく、ヘッドスパやネイルなど付加価値のあるメニューを検討することも重要です。また、各メニューごとの内容や価格帯と併せて、コースメニューの検討も行うと良いでしょう。
ターゲット像
サロンの主な顧客層を明確にします。例えば、20代〜30代のトレンドに敏感な女性、地域のファミリー層など、ターゲット層を絞ることで、集客戦略が立てやすくなります。どのようなお客様にお越しいただきたいのか、できるだけ具体的にしていきましょう。
立地
ターゲット像をもとに、どんな立地が望ましいか、立地条件を洗い出します。1階が必須なのか空中階でも良いのか、どのようなアクセスが望ましいか等の条件を洗い出し、優先順位をつけておくと良いでしょう。
将来像
開業後の短期・中期・長期の目標を設定します。たとえば、「1年以内に売上〇〇万円を達成」「3年以内に新店舗を出店」などの目標を明確にし、進捗を測る指針とします。
事業計画書テンプレートのダウンロードはこちら
事業計画書テンプレートのダウンロードはこちら
ポイント② 物件の候補地選定
どんな場所でどんなお客様に来てもらうかを決める
ターゲット顧客に合った立地を選定することは、成功する美容室・理容室経営の鍵です。通勤途中のオフィス街や住宅街、商業施設の近くなど、事業計画に基づいてどのような顧客に来てもらいたいかを考慮し、エリアを絞り込みます。
物件情報や土地の相場感の情報収集を進める
物件情報を収集し、地域の家賃相場や市場動向を確認します。不動産業者に相談するほか、実際に現地を訪れて雰囲気を確認するのもおすすめです。
出店したい物件を見定めたら、内見へ進みます。ご自身がサロンを運営するイメージが持てるか、また、電気や水道といったインフラが確保できるかの確認も重要です。
内見を経て候補が絞られたら、入居の申込、融資の申し込みに進みます。
出店したい物件を見定めたら、内見へ進みます。ご自身がサロンを運営するイメージが持てるか、また、電気や水道といったインフラが確保できるかの確認も重要です。
内見を経て候補が絞られたら、入居の申込、融資の申し込みに進みます。
ポイント③ 資金計画・借入金の準備
初期費用を具体的に見積もる
事業計画をもとに、見定めた物件の取得費、内外装工事費、設備機器の購入費、材料費、運転資金など、開業に必要な初期費用を詳しく算出します。項目ごとの費用を具体的に算出することで、資金計画をより現実的なものにします。
内装工事費用や設備機器費用は、融資申込時に見積書が必要になるので、早めに入手しましょう。
内装工事費用や設備機器費用は、融資申込時に見積書が必要になるので、早めに入手しましょう。
費用のシミュレーションをする
月ごとの売上や支出を想定し、開業後の収支シミュレーションを行います。固定費(家賃や人件費)と変動費(材料費など)のバランスを考慮し、必要な利益率や売上目標を設定します。
必要な売上を算出する
事業を継続するために必要な最低売上を計算します。たとえば、家賃や人件費などの固定費をカバーするために、1ヶ月でどれくらいの顧客数と単価が必要かを具体的に算出します。
ポイント④ プロモーション計画・スタッフ採用計画
給料やキャリアプランを考える
スタッフを採用する場合、給与体系やキャリアプランを明確にします。基本給、歩合給、福利厚生などの条件を整えることが、優秀な人材の確保につながります。また、スタッフが長期的に働きたいと思える職場づくりを意識しましょう。
自分のお店をどのようにアピールしたいかを決める
SNSやWebサイト、チラシなどを活用して、自分のサロンを効果的にアピールするプロモーション計画を立てます。ターゲット顧客にリーチするために、インスタグラムでのビジュアル重視の投稿や、リピーターを増やすための企画など、プロモーションの目的や手段は多岐にわたります。自分のサロンにとって必要なプロモーションを検討しましょう。
計画から開業までの期間の目安
美容室や理容室の開業には、6ヶ月以上の期間を目安にするのがよいでしょう。
前半3ヶ月:計画の策定
事業計画の作成や資金計画の立案、出店候補地の調査を行います。この段階では、お店のコンセプトを固め、ターゲット層や提供するメニューの構成、経営方針を明確にすることが重要です。
納得できる事業計画ができるまで、計画を練りましょう。
納得できる事業計画ができるまで、計画を練りましょう。
後半3ヶ月:具体的な準備
物件が見定まったら後半がはじまります。物件契約や内装工事、機材や材料の購入、スタッフ採用、プロモーション活動など、具体的な準備を進めます。また、保健所の手続きや営業許可の取得などの行政手続きもこの時期に行います。スケジュールを綿密に立て、効率よく進行させることが鍵となります。
美容室・理容室開業に必要な資格
美容室や理容室を開業するためには、法律で定められた資格を取得している必要があります。
美容師免許または理容師免許
美容室の場合は美容師免許、理容室の場合は理容師免許の取得が必須です。これらの資格は、厚生労働省が認定した専門学校を卒業し、国家試験に合格することで取得できます。
管理美容師または管理理容師の資格(場合による)
美容師や理容師の従業者が2人以上の場合、管理美容師または管理理容師の資格が必要です。この資格は、3年以上の実務経験を持つ者が対象で、所定の講習を受講することで取得できます。
保健所の営業許可
開業前には保健所での営業許可申請が必要です。施設の設備基準を満たしていることが条件となるため、設計段階で基準を確認することが重要です。
美容室・理容室開業に関するよくある質問
なんとなく独立したいと思っているが、まず最初にやるべきことは?
まずは事業計画を作成することから始めましょう。具体的なビジョンがない場合でも、どんなお店を目指したいのか、どのようなターゲットにサービスを提供したいのかのアイデアをノートに書き出す感覚で考えることで、事業計画の土台ができます。
開業の動機が「儲けたい」の場合どのようにすればよい?
開業の動機は人それぞれ様々な動機があり「儲けたい」という動機も正しいものだと考えています。しかしそこをさらに堀った時に「自分を豊かにしたい」「お客様を豊かにしたい」「スタッフを豊かにしたい」「支店を展開したい」など儲けた後の目的があると思います。
そのような思いを掘り下げていくことで自分ならではのスタンスが見つかってくると考えています。
そのような思いを掘り下げていくことで自分ならではのスタンスが見つかってくると考えています。
事業計画が作れない。どのようにした方がよい?
まずは事業計画書をアイデアノートといった位置付けにして、今まで経験してきたことだったり、これからやっていきたいことをメモするイメージで作っていくと、事業計画を作るきっかけになると考えています。
物件探しのコツは?
理想は実際に街に出て物件を探すことです。意外と素敵な通りが見つかったり、良いと思っていた物件の近くにゴミが散らかっていたりと実際に自分の目で見てみないと分からないことは多いです。
自分の肌感だったり、人の流れだったり、五感から得る情報はとても大事になります。ぜひ時間に余裕があるうちに街に出て物件を探してみることをおすすめします。
自分の肌感だったり、人の流れだったり、五感から得る情報はとても大事になります。ぜひ時間に余裕があるうちに街に出て物件を探してみることをおすすめします。
借入が不安!新規開業サロンにお金を貸してくれるところはある?
日本政策金融公庫や自治体の制度融資は、新規事業者向けに柔軟な条件で融資を行っています。しっかりとした事業計画書を用意することで信用を得やすくなるほか、本人の今までの実績や経験からも「事業をしっかり継続していけるか」が判断されます。
事業計画は後から変えてもよい?
サロンを取り巻く環境は日々変化するため、事業計画も当初立てたものから変化していくのは当然とも言えます。市場の変化や経営状況に応じて柔軟に対応することで、安定した経営を続けることが可能です。
事業計画作成の段階では色々な幅やシナリオを持って複数の選択肢を持った計画を立てることも重要です。
事業計画作成の段階では色々な幅やシナリオを持って複数の選択肢を持った計画を立てることも重要です。
タカラベルモントは美容室・理容室開業のサポートを行います!
美容室・理容室の開業支援なら、サポート実績豊富なタカラベルモントにお任せください!
タカラベルモントは年間400件、累計4000件の開業サポートの実績があり、コンセプト・メニュー・資金といった構想づくりから、テナント探し・サロンデザイン・広告などの具体的アクションまでを一貫してサポートいたします。
「なにから手を付ければいいかわからない。」
「やりたい事はイメージしてるがまとまらない。」
など開業に関わる悩みは人それぞれです。
タカラベルモントは一人一人の状況や課題に合わせた適切な支援を行い、リスクを減らし成功確率を高める開業の支援をいたします。
数年後の計画や将来に向けたご相談も多くいただいておりますので、美容室・理容室の開業をお考えならぜひタカラベルモントにご相談ください!
タカラベルモントは年間400件、累計4000件の開業サポートの実績があり、コンセプト・メニュー・資金といった構想づくりから、テナント探し・サロンデザイン・広告などの具体的アクションまでを一貫してサポートいたします。
「なにから手を付ければいいかわからない。」
「やりたい事はイメージしてるがまとまらない。」
など開業に関わる悩みは人それぞれです。
タカラベルモントは一人一人の状況や課題に合わせた適切な支援を行い、リスクを減らし成功確率を高める開業の支援をいたします。
数年後の計画や将来に向けたご相談も多くいただいておりますので、美容室・理容室の開業をお考えならぜひタカラベルモントにご相談ください!
まとめ
美容室・理容室を開業するためには、計画から準備まで段階的な進行が重要です。本記事では、事業計画の作成や出店候補地の選定、資金計画の立案、プロモーションとスタッフ採用計画といった基本ポイントを解説しました。また、開業に関するよくある質問にも触れ、初めての方が抱える疑問を解消する内容となっています。タカラベルモントの開業支援サービスも活用しながら、スムーズで成功する開業を目指してください。また、開業準備の心得として、理美容サロン開業に大事な4つの要素をYouTubeで解説しているのでぜひ参考にしてください。