日本の美容室で使用されるシャンプー台は、当初は洗髪室や流し場へ移動して行う方式が一般的でした。
1950年代に、タカラベルモントがリクライニング機能を備えたパイプフレーム式の洗髪椅子を発売。椅子一体型シャンプー台の先駆けとして位置づけられます。その後1970年代以降は、バックシャンプーやサイドシャンプーが普及し、快適性と効率性を両立しました。
1975年には自動洗髪機「シャンパー」が登場し、洗いからすすぎまで機械で行うことが可能となりました。さらに2006年発売のフルフラットベッド「YUME」はヘッドスパ需要を捉え、リラクゼーション機器としての価値を確立しました。
近年では、カットからシャンプーまで1台で対応し、定点サービスの提供を実現する機器も登場し、美容室のシャンプー台は、快適性・安全性・作業性を中心に、進化を続けています。