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サロン開業コラム

美容室・理容室に税理士は必要?選び方・相場・依頼するメリットをわかりやすく解説!

美容室・理容室に税理士は必要?選び方・相場・依頼するメリットをわかりやすく解説!
美容室・理容室を経営するうえで、「税理士は本当に必要なのか?」と悩む人は少なくありません。
開業前であれば費用面が気になり、開業後であれば今のやり方で問題ないのか不安になる場面もあるでしょう。
税理士は、確定申告や会計処理を代行するだけの存在ではなく、経営の数字を整理し、判断を支えるパートナーにもなります。
この記事では、美容室・理容室に税理士が必要とされる理由から、依頼するメリット、選び方や相場までをわかりやすく紹介します。

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美容室・理容室に税理士は必要?まず知っておきたい基本 美容室・理容室に税理士は必要?まず知っておきたい基本
美容室・理容室に税理士が必要かどうかは、「今すぐ必須か?」ではなく「どの段階で関わるべきか」という視点で考えることが大切です。
開業前・開業直後・経営が安定してきた後では、税理士に求める役割が変わります。
ここでは、税理士がどのような業務を担い、どのタイミングで価値を発揮するのかを整理し、自分の状況に当てはめて判断できるようにしましょう。

美容室・理容室経営に税理士が関わる主な業務

税理士が担う業務は、確定申告や会計処理だけではありません。
日々の売上や経費を帳簿にまとめる記帳、スタッフを雇用している場合の給与計算、消費税や所得税・法人税に関する申告業務まで幅広く関わります。さらに、数字をもとにした税務相談や、経営状況の確認も重要な役割です。
これらを任せることで、オーナーは施術や集客、スタッフ育成といった本来注力すべき業務に集中しやすくなります。

開業前でも税理士が役に立つ場面がある

税理士は、開業後だけでなく準備段階から力を発揮します。
たとえば、開業届や青色申告承認申請書の提出、帳簿の付け方の設計、事業計画書の数字チェックなどが代表的です。創業融資を検討している場合には、資金計画や返済シミュレーションの精度が重要になります。
開業前に税理士とつながっておくことで、スタート時点から数字の土台が整い、後々の修正や手戻りを防ぎやすいでしょう。

経営が軌道に乗るほど税理士の効果が大きくなる

売上が伸び、スタッフが増えてくると、経営判断の難易度も上がります。
この段階では、単なる税務処理だけでなく「今の利益構造は健全か」「投資しても問題ないか」といった判断材料が必要です。税理士が毎月の数字を整理し、損益や資金繰りを見える形で示すことで、感覚ではなく根拠をもった判断がしやすくなるでしょう。
経営規模が大きくなるほど、税理士へ依頼する価値は高まります。

美容室・理容室に税理士をつけるメリット

美容室・理容室に税理士をつけるメリット 美容室・理容室に税理士をつけるメリット
税理士と顧問契約を結ぶことで得られるメリットは、「税金の計算を任せられる」だけではありません。
日々の業務負担を減らしながら、経営判断の精度を高められる点にこそ大きな価値があります。
ここでは、美容室・理容室のオーナーが実感しやすい3つのメリットと、税理士が経営にどのように役立つのかを紹介しましょう。

税務・申告の負担が大幅に減る

確定申告や日々の帳簿付けは、慣れていないと想像以上に時間と手間がかかります。
領収書の整理や売上の集計を後回しにすると、申告前に一気に作業が集中しがちです。税理士に任せることで、記帳や申告の流れが仕組み化され、作業の負担が軽減されるでしょう。
その結果、オーナーは施術や接客、集客施策など、売上に直結する業務へ意識を向けやすくなります。

節税や経費の判断をプロに任せられる

美容室・理容室では、材料費や機器購入費、広告宣伝費など、経費の判断に迷う場面が多くあります。
どこまで経費として計上できるのかを自己判断すると、リスクや取りこぼしが生じやすくなります。税理士が関わることで、制度に沿った適切な処理が可能になり、適切な節税につながります。
結果として、安心感を持ってお金を使える経営環境が整います。

経営の数字を見てアドバイスがもらえる

税理士は、数字を整理するだけでなく「課題を見つけ、どう改善するか」という視点で経営を見ます。
月次の損益や売上推移を確認することで、利益が出ている要因や課題が見えやすくなります。感覚に頼らず、数字をもとにした助言が得られる点は大きな強みと安心感につながります。です。
価格改定や投資判断の場面でも、客観的な視点が加わり、意思決定の精度が高まるでしょう。

美容室・理容室に強い税理士の特徴とは?

美容室・理容室に強い税理士の特徴とは? 美容室・理容室に強い税理士の特徴とは?
税理士であれば誰でも同じ、というわけではありません。
美容室・理容室の経営は、一般的な業種とは数字の見方や課題の出方が異なります。業界特有の構造を理解している税理士かどうかで、得られるアドバイスの質は大きく変わるでしょう。
ここでは、サロン経営において心強い存在となる税理士の特徴を整理します。

美容室・理容室の各種指標の目安を知っている

美容室・理容室の経営では、売上の総額だけでなく「客単価」「回転数」「稼働率」「再来率」などの指標をどう見るかが重要です。
これらの数字を業界水準と比較しながら判断できる税理士は、現状の立ち位置を客観的に示せます。単に試算表を説明するだけでなく、「どの数字が強みで、どこに改善余地があるか」まで踏み込めるかも大きな違いです。
美容室・理容室に強い税理士なら、経営判断の材料として数字を活用することが期待できます。

メニュー設計や価格戦略の相談ができる

サロンの売上は、メニュー構成や価格設定によって大きく左右されます。
美容室・理容室に強い税理士であれば、数字の視点から「どのメニューが利益を生んでいるか」「価格改定の影響はどうか」といった相談にも対応できるでしょう。感覚的な判断ではなく、利益構造を踏まえた提案があることで、売上改善の方向性が明確になります。
経営の意思決定に寄り添える点が、専門性の高い税理士の特徴です。

美容室・理容室の税理士の選び方

美容室・理容室の税理士の選び方 美容室・理容室の税理士の選び方
税理士選びでは「知り合いの紹介」「料金の安さ」だけで判断すると、後からミスマッチに気づくケースも少なくありません。
開業前・開業後・乗り換えといった段階に関係なく、共通して確認したい判断軸があります。
ここでは、美容室・理容室経営に合う税理士を見極めるためのポイントを解説します。

融資や資金調達の支援が可能か

開業時や設備投資のタイミングでは、資金計画と融資の知識が経営の安定性を大きく左右します。
日本政策金融公庫や自治体の制度融資に詳しく、事業計画書の作成段階から具体的なアドバイスをしてくれる税理士は心強い存在でしょう。単に数字を整えるだけでなく、金融機関にどう伝えるべきか、返済計画に無理がないかまで見据えて相談できるかが重要です。
資金調達を「一度きり」で終わらせず、将来の追加投資まで視野に入れて支援できるかを確認したいポイントです。

美容室・理容室の数字や指標に詳しいか

美容室・理容室経営では、一般的な業種とは異なる指標が数多く存在します。
客単価、技術売上比率、生産性、稼働率などを正しく理解していなければ、数字を見ても本質的な課題は見えてきません。業界に詳しい税理士であれば、試算表の数値をもとに「どこが弱いのか」「どこを伸ばすべきか」を経営視点で説明できます。
単なる報告で終わらず、改善につながる示唆が得られるかどうかが、大きな判断基準になります。

レスポンスと提案力が信頼できるか

税理士との関係は、年に一度の申告だけでなく、日常的な相談の積み重ねです。
そのため、質問への返信が遅かったり、説明が分かりにくかったりすると、経営判断が後手に回る原因になります。レスポンスの速さに加えて、こちらから依頼しなくても改善提案をしてくれるかどうかも重要です。
料金体系が明確で、オンライン面談など相談しやすい環境が整っているかを含め、長期的に信頼できる相手かを見極めましょう。 

税理士に依頼する業務内容と料金の相場

税理士に依頼する業務内容と料金の相場 税理士に依頼する業務内容と料金の相場
税理士に依頼する際、「具体的にどこまでやってもらえるのか」「毎月いくらくらいかかるのか」は、多くの美容室・理容室オーナーが気になるポイントです。
業務内容や料金体系を事前に理解しておくことで、契約後のギャップや不安を減らせます。
ここでは、顧問契約に含まれる主な業務内容と、一般的な料金相場、追加費用が発生しやすいケースについて紹介します。

顧問契約の主な内容と範囲

税理士と顧問契約を結ぶと、日々の会計処理をベースに、経営全体を継続的に支えてもらえる体制が整います。
領収書や通帳データをもとにした記帳内容の確認、月次試算表の作成、決算・確定申告業務が中心です。あわせて、給与計算や年末調整、税務署からの問い合わせ対応を任せられる場合もあります。
単なる作業代行にとどまらず、毎月の数字を見ながら現状を把握し、必要に応じて相談できる点が顧問契約の大きな特徴です。

美容室・理容室の税理士顧問料の相場

美容室・理容室が税理士と顧問契約を結ぶ場合、個人事業主で月額1〜3万円、法人で月額3〜5万円程度が一般的な相場とされています。
ただし、この金額は「どこまでの業務を含むか」によって変動します。記帳代行をすべて任せる場合や、給与計算の人数が多い場合は、費用が上乗せされることも少なくありません。
料金の安さだけで判断するのではなく、含まれる業務内容とサポートの質をあわせて確認する姿勢が大切です。

参考:日本税理士会連合会「税理士実態調査報告書」

追加で発生する可能性がある費用

顧問料とは別に、スポット業務として追加費用が発生するケースもあります。
代表的なのは、年末調整や法定調書の作成、開業時の各種届出代行、融資を受けるための事業計画書作成支援などです。さらに、税務調査への立ち会いや、定期的な訪問面談を希望する場合も別料金が発生するかもしれません。
契約前の段階で「どの業務が追加費用になるのか」を確認しておくと、後々のトラブルを防ぎやすくなります。

美容室・理容室の税理士と相性よく働くためのポイント

美容室・理容室の税理士と相性よく働くためのポイント 美容室・理容室の税理士と相性よく働くためのポイント
 税理士は「つければ終わり」ではなく、付き合い方次第でサポートの質が大きく変わります。特に美容室・理容室は、売上の波や人件費、材料費など変動要素が多い業種です。
日頃から情報を共有し、適切なタイミングで相談することで、税理士を“申告の代行者”ではなく“経営の相談相手”として活用できます。
ここでは、税理士と良い関係を築くために意識したいポイントを紹介します。

毎月の数字を共有してもらう習慣をつくる

税理士との関係を深めるうえで大切なのは、月次の数字を定期的に確認する習慣です。
売上や経費、利益を月ごとに把握していくことで、問題が大きくなる前に気づけるでしょう。たとえば、材料費が急に増えている、利益率が下がっているといった変化も、早い段階で対策を考えられます。
数字を「年に一度まとめて見る」のではなく、「毎月振り返る」姿勢を持つことで、税理士からより実践的なアドバイスを引き出しやすくなります。

メニュー変更や設備投資前のタイミングで相談する

価格改定や新メニューの導入、シャンプー台や設備の入れ替えなどは、売上や資金繰りに直結する重要な判断です。
こうした決断をする前に税理士へ相談しておくと、数字面での影響を事前に把握できます。たとえば、投資額をどの程度まで抑えるべきか、回収にどれくらいの期間が必要かといった視点も整理しやすいでしょう。
結果として、感覚だけに頼らない、納得感のある経営判断につながります。

業務・売上情報を“見える化”して渡す

税理士が的確な助言をするためには、情報の整理が欠かせません。
売上の内訳やメニュー構成、スタッフ人数や勤務形態などを分かりやすく伝えることで、分析の精度が高まります。
数字だけを渡すのではなく、「最近こういうお客さまが増えている」「このメニューを伸ばしたい」といった背景も共有すると、より踏み込んだ提案が期待できるでしょう。
情報を“見える化”する意識が、税理士とのコミュニケーションの質を高めます。

美容室・理容室開業の相談はタカラベルモントへ

美容室・理容室開業の相談はタカラベルモントへ 美容室・理容室開業の相談はタカラベルモントへ
美容室・理容室の開業では、税理士への相談だけでなく、事業計画や資金計画、立地選び、内装・設備の検討など、同時に考えるべき要素が数多くあります。こうした準備を一人で抱え込むのは簡単ではありません。

タカラベルモントでは、開業を目指すオーナーに向けて、構想段階から開業後の運営までを見据えたトータルサポートを行っています。
・サロンコンセプトや事業計画の整理
・資金計画や融資を見据えた準備の相談
・立地条件に合わせた内装・設備の検討
・開業後の運営も見据えた全体設計


税理士と連携しながら進めることで、「数字」と「現場」の両面から無理のない開業計画を描けます。
開業に不安を感じている段階こそ、早めに相談しておくと安心です。

まとめ

美容室・理容室の経営において、税理士は単なる「申告代行の相手」ではなく、数字を通じて経営を支える重要なパートナーです。
記帳や申告の負担を減らせるだけでなく、売上構造やコストの課題を客観的に整理し、改善のヒントを得られる点は大きなメリットといえるでしょう。
特に開業前や成長段階では、資金計画や融資、投資判断に迷う場面が増えます。そのタイミングで美容室・理容室の特性を理解した税理士と連携できれば、経営のブレを防ぎやすくなります。
自分のサロンに合った税理士を選び、適切な距離感で付き合うことが、長く安定した経営への近道です。
タカラベルモント株式会社 山本 麻仁

この記事の監修者

タカラベルモント株式会社 理美容サロン開業支援担当
山本 麻仁

理美容機器の営業を経て、現在はサロンの開業支援に従事。
主に東日本エリアで、多くの理美容サロンの開業をサポートしている。

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