Case

開業事例

「これがあればできる」と思えたONEとの出会い。理想のバリアフリーサロンを実現

prtmnt

  • 2026年6月開業
  • 東京都渋谷区
  • 14坪

オーナー 西川 夕紀

3年前開業を意識

2年4ヶ月前相談スタート

OPEN!

経験を重ねる中で見えてきた、理想のサロン像

これまでは新宿のサロンで17年間働いてきました。美容師を長く続けるなかでお客様も一緒に年齢を重ね、シャンプー台への移動や床の段差などが、少しずつ負担になっていくのを感じていました。以前のお店はビルの6階にあったこともあり、次第に「バリアフリーのお店ができたらいいな」と考えるようになったんです。

もともと訪問美容や介護美容にも興味があり、介護施設に出向いてカットやシャンプーをさせていただくこともありました。資格もあった方がいいなと思い、福祉美容師や児童発達支援士の資格を取得するなど、自分なりに学びながら活動の幅を広げてきました。そのなかで、美容室になかなか来られないお子さんが多くいることも知ったんです。触られることが苦手だったり、じっと座っているのが難しかったり、理由はさまざま。そうした一人ひとりに歩み寄りながら、「年齢や体の状態にかかわらず、誰もが安心して過ごせる美容室」をつくりたいと思うようになりました。

開業を決意するきっかけになったのは、SNSでたまたま目にしたタカラベルモントさんのONE(ワン)でした。スタイリングからシャンプーまで、お客様が席を移動することなく施術を受けられる一体型のチェアを見て、「これがあれば、自分がやりたい美容室を実現できる」と感じ、そこから開業に向けて動き始めました。

一から伴走いただいたことで変わった、開業への姿勢

以前よりお付き合いのあったディーラーさんに相談したところ、タカラさんで開業支援サポートを受けられると伺い、担当の山本さんをご紹介いただきました。最初はどのような準備をすればいいのかも全く分からない状態でしたが、山本さんは「なぜお店をやりたいのか」というところから丁寧に整理してくださり、「この方なら信頼できる」と感じ、開業支援をお願いすることにしました。

特に心強かったのが、開業に必要な数字の組み立てをサポートしていただけたことです。それまでずっと避けてきた苦手な分野でしたが、一つひとつわかりやすく整理しながらフォローしてくださいました。状況が変わるたびに一緒に考えて数字を調整してくださったことで、安心して進めることができました。

物件が決まるまでは、常に背中を押しながら段取りも整えてくださっていたので、どこか受け身で開業準備を進めていた部分があったんです。ただ、施工や機器を具体的に決める段階に入ると、自分自身で判断する場面が増えていきました。その気持ちの切り替えに少し戸惑いましたが、「決めていくことも仕事だ」とアドバイスをいただき、自分が主体となって進めていく意識を持てるようになりました。開業する立場としての姿勢を整えるうえでも、大きな気づきがあったと感じています。

妥協せずに向き合った、約2年の物件探し

一番苦労したのは、決まるまでに約2年かかった物件探しです。バリアフリーのサロンにしたいという思いがあったため、物件の条件も自然と厳しくなりました。エレベーターや階段を使わずに入れる1階のテナントであること、車椅子でも無理なく通れる幅を確保できること、そしてトイレに十分な広さがあることはどうしても譲れない条件でした。トイレの広さにこだわったのは、車椅子をご利用の方のためだけではありません。美容室のトイレはどうしてもコンパクトになりがちですが、子ども連れや妊婦さん、着替えをされる方にも気持ちよく使っていただけるよう、ゆとりのある空間にしたいと考えていました。

なかなか条件に合うテナントが見つからず、半年ほど良い情報が出ない時期もありました。美容室はインフラ面で求められる条件も多く、さらに大手や法人との競争になることもあり、物件探しはかなり難航しました。半分諦めかけていた頃に、ようやく今の物件が見つかったんです。

内見の際に、タイミングよく大家さんにご挨拶することができ、持参していた事業計画書をお見せしながら、どのような美容室にしたいのか構想をご説明しました。すると「こんな美容室ならぜひ」と言っていただけて、無事に契約することができたんです。

お客様の心地よさを追求した、こだわりの設備選び

開業のきっかけにもなったシャンプー台一体型チェアのONEは、将来的にフリーランスのスタッフを迎える可能性も見据えて、2台導入しました。二人同時に接客する場合でも、お客様が席を移動することなく施術を完結できるため、動線が重なりにくくスムーズに接客することが叶います。

給湯設備には、お客様の心地よさを最優先にしっかりと予算をかけ、サロン専用の給湯機DANRYU(ダンリュウ)を導入しました。家庭用の給湯器のように、温度にムラが出たり、途中で急に冷たくなったりする心配がないので、安心して施術に集中できます。滝のようにお湯を流し、後頭部をお風呂に浸しているような感覚を味わえる「頭浸浴」も、安定したお湯で心地よくご提供できています。

また、モイスチャーケアミストも、ヘッドスパの満足度を高めてくれていると感じています。濡れた髪が冷えてしまうのを防ぎ、温かい状態でゆったりと過ごしていただくために欠かせない機器だと考えていたので、絶対に導入しようと決めていました。エステシモも好評で、「この香り、いいですね」と言っていただくことが多いです。ヘッドスパの前後にはマイクロスコープで頭皮の状態を確認していただき、施術による変化を目で見て実感していただいています。毛穴の汚れがきれいになったことがはっきりとわかるので、効果の手応えを感じています。

誰もが安心して立ち寄れる場所を目指して

店名の「ポルタメント」は、音階をなめらかに移行する音楽記号と店内のスロープになぞらえ、「ここへ来ることで、気持ちもふわっと上向きになってもらえたら」という願いを込めました。"介護・福祉に特化したサロン"というわけではなく、バリアフリーの環境を整えながら「どんな方でも、まずは来てみてください」と言えるような、誰にとってもやさしく、気軽に足を運べる美容室でありたいと思っています。

内装は、グレー・白・ステンレス・木目を基調に、少し無骨さを感じる素材を取り入れています。スタイリッシュで開放感のある空間を目指しながら、バリアフリーとしての機能性とデザイン性を両立させました。植物を置いて外からの視線をほどよく遮っている部分が一番のお気に入りで、日々成長していく植物たちの姿を見て、いつも元気をもらっています(笑)

今後は、お客様のご状況やニーズを伺いながら、ご自宅への訪問美容も行っていきたいと考えています。ケアマネジャーさんにも同行いただき、髪を切るだけでなく、身の回りのことも含めて安心してお任せいただけるような形を構想しています。
開業準備は苦手なことも多く大変でしたが、ふたを開けてみたら想像もしていない多くの喜びが詰まっていました。また、開業にはさまざまな知識が必要になるので、幅広くアンテナを張って備えておくことが、いざというときの力になると思います。

開業支援担当者より

西川さんのこれまでのご経歴を拝見し、高い技術力とデザイン力をお持ちの美容師さんだと感じていました。今回、ディーラーさんからのご紹介で開業サポートをお任せいただき、西川さんが思い描く理想のサロンをぜひ形にしたいという思いと、開業という大きな節目に携わる責任を持って、最後まで伴走させていただきました。

西川さんの場合は物件探しには約2年と、長い時間がかかりました。サロンの物件探しは、立地や広さだけでなく、設備面でもさまざまな条件を満たす必要があり、難航することも少なくありません。タカラベルモントでは2026年7月より不動産事業もスタートしたため、今後はサロンづくりの視点を持って物件探しの段階から関わり、設備条件の確認や開業計画とのすり合わせなど、より踏み込んだサポートができるようになりました。物件探しからその先のサロンづくりまで、一貫して支援できる体制を活かしていきたいと考えています。

開業までの道のりは長く、どうしても気持ちの浮き沈みがあります。だからこそ、「頑張ってください」と声をかけるだけでなく、ご家庭の様子まで含めてオーナーさまの状況を理解しながら一緒に進んでいくことが、伴走するうえでは大切だと感じています。
開業支援担当者
タカラベルモント 山本
営業担当者
タカラベルモント 青木
デザイナー
タカラスペースデザイン 西尾、城間
化粧品担当者(エステシモ)
タカラベルモント 小谷
化粧品担当者(ルベル)
タカラベルモント 中倉

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