ブランド価値を生むメニューづくりと価格設定が、ブレイクスルーの鍵に
開業にあたり、当初は「総合調髪で4,000円」と、平均的な理容店のメニューを想定していました。ですが支援担当者の山本さんからは「カット料金単発メニューで5,000円」「複合コースメニューでまずは、8,000円をめざし、最終ゴール目標として15,000円を目指す」と提案されました。
それまでは専門店で平均単価1,300円で月に600人ほどカットする生活を送っていました。現状の10倍以上の単価を目指すなんて、「とても信じられない話だ」と思いました。ですが提示された価格帯やメニュー内容は、理想ではあったんですよね。価格も雰囲気もとことん理想を追求するか、それともブレーキをかけるか。10カ月ぐらい葛藤しました。
山本さんからは高単価で成功している開業事例のコースメニューや、客単価別の売上や対応人数のシミュレーションといったデータを提供していただき、「どんな方向性でいくか、決断することが経営者になる第一歩」と背中も押されました。ずいぶん悩みましたが、やはり「理想の雰囲気のお店で理想的なメニュー展開をする、そんなビジョンを実現させたい」と思いました。
メニューにヘッドスパを取り入れたり、コースをつくったり、カットとシェービングを別料金にしたりといったアイデアも、自分だけでは考えつかなかったでしょう。精神的にも後押しされたおかげで、思い切ったメニュー設定を決断することができました。