それぞれのコロナ禍 vol.3
オープン直後に想定以上の事態に
私がサロンをオープンした2020年の2月22日の時点では、まだソーシャルディスタンスや三密といった言葉はない状況でしたが、その後どんどん想定以上の事態に。消毒やマスクでの施術といった対策はもちろんしっかり取っていたのですが、どんどん増えていく情報に翻弄されながら営業している状態。この状態での営業はお客様に対して不誠実ではないか?と悩み抜いた結果、政府の緊急事態宣言の前から告知し、4月7日から2週間休業しました。オープン直後に休業することはとても不安でしたが、これを機にお店の環境やメニュー・サービスをどう活かして対策を取っていくかを徹底して考える時間にしました。じっくり対策を考えた後、感染リスクを減らしつつお客様のお役に立つ方が良いと判断し、4月21日より営業再開。
不思議だったのは、通りがかりに外からお店を見ている人がもともと多かったんですが、再開してからは更に驚きの目で見ていること。後から分かったのは、私が再開した時から逆に休業に入るサロンさんが多かったようで、早めの判断と対策ができていたのかと思っています。
コロナ禍で見えてきた強み
私のサロンの大きなテーマ「技術者1人のマンツーマン」「店内がキレイで清潔」「お待たせしない」。このテーマに沿った内装やレイアウトをタカラさんと徹底的に打ち合わせて実現できていることが、この状況にとてもフィットしていることがわかってきました。具体的には「中を隠しすぎない、でも見えすぎない入りやすい入口」「開放感ある広いレイアウトと高い天井」「親子など2人一緒に来やすいセットブース」「パーソナルカラーやセルフドライもできるイス」など、ソーシャルディスタンスも叶えながら密閉感のない空間と融通の利くレイアウトが私のサロンの環境的な強みですね。
この状況下でも飛び込み来店も多いですし、狙い通り親子2人で一緒にお越しいただくお客様や、小さいお子さんと一緒にお越しいただくお客様、なんとセットイスで授乳しながらのお客様もいるほど、プライベート感を感じていただいてます。男性のお客様も、悩みや希望をはっきりと伝えてくれますね。つい先日は、新規のお客様でカウンセリングからカット、カラーにストレート、フルヘッドスパも併せて5時間滞在していただいたお客様も。長時間でも居心地よい空間とサービスでないとできない事だなと感じました。
あと本当にうれしいのは、紹介が多いこと!新規のお客様のお子様やご友人を紹介いただく事が多く、願いだった「紹介でつながるサロン」が叶いつつあります。
これからの創意と工夫
とはいえ100点満点の状態ではもちろんなく、まだまだ色々な創意工夫をしていかないとなと思っています。
今は、お客様の間隔を30分あけて予約を取っています。もともとは衛生面で始めた事ですが、しっかりとした準備など余裕をもって仕事に臨める事にも気づきました。そうなると課題になるのは客数と単価。当初の目標とする単価はクリアできていますが、更なる単価アップとともに、次回予約など効率的な営業の仕組みづくりが課題ですね。あと最近導入したのは2歳までのお子様に使用できる「ベビーサークル」。まだ立てないくらいの幼児と一緒のママを見て、私のサロンならセット面でもシャンプー面でもスムーズに移動もできる!と導入しました。
大好評なYUMEシャンプーでのヘッドスパをもっと多くの方に知ってもらいたいですし、トリートメントメニューの拡大も宿題です。強みであるパーソナルカラー診断もマスクを外さないとできないのでどうするか、サブスクとして取り入れたカラーパスポートも今はお勧めしにくい状況ですが、なんとか普及していきたいです。
この状況下でやるべきこと、考えないといけないことは盛りだくさんですが、オープン時から取り入れているルベルさんやタカラさんから情報もいただきながら、この環境下でも私らしいサロンを実現し続けていこうと思っています。
Hair and Personal color Ritaの開業までの道のり >>