それぞれのコロナ禍 Vol.4
and.b
大阪府大阪市(2019年8月開業・美容室・10坪)
オーナー:福井 達也
軌道にのってきた矢先にまさかのコロナ
2019年の8月にオープンして、半年を迎えたタイミングでニュースでもコロナウイルスの話題が目立ち始めていました。元々、既存のお客様を中心に来店頂いていたのですが、次のステップとして新規集客も力を入れようというタイミングだったので焦りました。サロンは非常に静かな住宅地の中にあるのですが、3月中旬ごろからは、よりひっそりとしていた印象です。妻と二人で「休業すべきか」「営業すべきか」を毎日のように悩んでいました。お客様の顔はほとんど見えている状況でしたので「営業」という判断をしました。それでも毎日が不安でしたね。。。
ルーミングから得た自信
営業という判断はしましたが、お客様の予約が被らないように時間の管理や、換気、消毒等は徹底して行いました。新規のお客様の飛び込みを防ぐためにも、予約が入っていない時間はサロンを閉めてました(もちろんシャッターも)。資金面に関しては、妻と二人の経営という事もあり、何とか持ちこたえることができました。
4月の後半くらいからお客様も徐々に戻ってきてくれましたね。その頃からこんな声をよく頂くようになりました。「ここは個室だから安心できる」「この空間がストレス発散になる」といった声です。元々タカラさんの提案で個室空間が2席のサロン。お客様に、パーソナルな空間で特別なサービスを提供する目的でしたが、今回の事で改めて空間の重要性を認識しました。
新しい価値提供
これから、お客様がサロンに通う要素として「安心・安全」というワードが重要になってくると思います。私たち美容師はそれをどのように価値として提供できるかを考える必要がありますよね。衛生管理を徹底していく事はもちろん、空間自体がその価値を提供できているという事はとても大きな武器になると感じました。
今開業を考えている方は非常に不安かと思います。一方で、備えるべきことも明確になったので計画を見直すチャンスでもありますよね。是非とも新たな価値提供をできるようなサロンを創って下さい!美容業界盛り上げましょう!
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