美容室・理容室開業時の備品は「施術・運営・環境」に分けて考える
美容室・理容室で必要な備品は数が多く、思いついた順に購入すると抜け漏れや重複が起こりやすくなります。
ここでは、施術・店舗運営・店内環境の3つに分けて、備品を確認する考え方を解説します。
施術に必要な備品は、開業時に提供するメニューから逆算して考えます。
カット、カラー、パーマ、トリートメント、ヘッドスパなど、メニューによって必要な道具や消耗品は変わります。たとえば、カラーを主力にする場合は、カップ、ハケ、手袋、ラップ、カラークロスなどの数量を多めに見込む必要があるでしょう。
開業時から全メニューに対応しようとすると、備品数や保管スペース、初期費用が増えやすくなります。
まずは主力メニューを基準に、優先してそろえる備品を決めることが大切です。
店舗運営に必要な備品は受付・会計・予約管理まで含める
美容室・理容室の備品は、施術道具だけでなく店舗運営に関わるものも含めて準備します。
受付カウンター、レジ、決済端末、パソコン、電話、カルテ、予約管理ツールなどは、来店受付から会計、次回予約までの流れに関わる備品です。
受付まわりの準備が不足していると、施術以外の接客対応に時間がかかり、お客様を待たせる原因になる場合があります。
開業前には、お客様が来店してから退店するまでの流れを想定し、必要な備品を確認しておきましょう。
店内環境を整える備品はお客様とスタッフの動きから考える
店内環境を整える備品は、お客様とスタッフの動きに合わせて選ぶことが大切です。
待合椅子、荷物置き、ハンガー、傘立て、ゴミ箱、収納棚などは、施術そのものには使わなくても、来店中の過ごし方やスタッフの作業効率に関わります。
たとえば、荷物置きが不足しているとお客様の持ち物を置く場所に困り、収納が少ないと施術スペースに備品が出たままになりやすくなります。
見た目だけでなく、配置、取り出しやすさ、動線との相性まで確認して選びましょう。
美容室・理容室の備品は、場所や用途ごとに分けて確認すると抜け漏れを防ぎやすくなります。
ここでは、施術スペース、シャンプースペース、受付・待合スペースなどに分けて、開業時に用意したい備品を紹介します。
バックヤードには、タオル、薬剤、清掃用品、書類などを保管するための備品が必要です。
洗濯機、乾燥機、ランドリーバスケット、薬剤棚、タオル棚、備品棚などを用意し、日々の営業で使うものと在庫として保管するものを分けておきましょう。
スタッフ用ロッカーや休憩用の椅子、電子レンジ、冷蔵庫なども、店舗規模に応じて検討します。
収納場所が決まっていないと、施術スペースや受付まわりに物が出やすくなるため、開業前に置き場所まで考えておくことが大切です。
清掃・衛生管理に関わる備品は、営業中に不足すると店舗運営に影響します。
ほうき、ちりとり、掃除機、モップ、床用洗剤、スポンジ、ブラシ、水回り用洗剤などは、施術スペース、シャンプースペース、トイレなど場所ごとに用意しましょう。
消毒液、除菌シート、手指消毒用ボトル、使い捨て手袋、トイレットペーパー、ハンドソープ、ペーパータオルなども必要です。
髪の毛や薬剤、水回りの汚れに対応できるよう、日々の清掃動線に合わせて備品を配置しておくと管理しやすくなります。
事務用品は、開業届出、契約書の保管、売上管理、発注管理などに必要です。
ファイル、バインダー、契約書保管ボックス、ペン、印鑑、電卓、封筒、ホチキス、プリンター、コピー用紙、インク、ラベルシールなどを用意しておきましょう。領収書、請求書、会計ソフト、レシート保管用品も、開業後の経理処理に関わります。
営業時間案内や注意書き、スタッフ連絡用ボードなども、店舗運営を始める前に必要か確認してください。
美容室・理容室の備品は、すべてを開業時にそろえる必要はありません。
ここでは、営業開始に必要な備品と、開業後に追加を検討できる備品を分ける考え方を解説します。
オープン初日から使う備品は、優先して予算に入れておく必要があります。
セット椅子、シャンプー台、ミラー、ワゴン、ドライヤー、カット用品、クロス、タオル、レジ、清掃用品などが不足すると、施術や会計に支障が出るためです。必要数は、席数、スタッフ数、予約枠をもとに決めましょう。
特にクロスやタオル、カラー用備品は、1日の施術人数によって消費量が変わるため、初回分と予備分を分けて考えると準備しやすくなります。
使用頻度が読みにくい備品は、開業後に追加する方法もあります。
たとえば、ヘッドスパ関連機器、特殊カラー用備品、店販用ディスプレイなどは、開業後の予約状況や客層を見ながら導入を検討してもよいでしょう。最初からすべてをそろえると、初期費用が増えるだけでなく、保管スペースも圧迫します。
開業時は主力メニューに必要な備品を優先し、メニュー展開に合わせて段階的に追加する考え方が大切です。
デザイン性の高い備品はサロンコンセプトと合わせて選ぶ
受付カウンター、待合椅子、ミラー、照明、店販棚などは、サロンの印象やサービス価値にも関わる備品です。
高単価サロンであれば上質感のある素材や照明、カジュアルなサロンであれば入りやすさや使いやすさを意識するなど、コンセプトに合わせて選びましょう。メンズサロン、ファミリー向けサロン、リラクゼーション重視のサロンでも、必要な備品や見せ方は変わります。
内装やターゲット層との相性を確認しながら、費用をかける部分と後から追加する部分を分けて検討してください。
美容室・理容室の備品を購入する前に確認したいポイント
美容室・理容室の備品は、購入してから設置場所や数量を変えにくいものもあります。
ここでは、物件の広さや設備条件、収納、調達方法を確認するポイントを解説します。
備品の数量は、席数だけでなく店舗の広さや動線に合わせて決める必要があります。
セット椅子やワゴンを多く置きすぎると、スタッフが施術中に動きにくくなり、お客様の移動にも影響します。待合椅子や店販棚も、面積に対して大きすぎると圧迫感が出る場合があります。
購入前には平面図に備品の配置を書き込み、受付、施術、シャンプー、会計までの流れを確認しておきましょう。
お客様とスタッフの動きが重なりすぎないか、収納や通路を確保できるかも見ておくと安心です。
シャンプー台、給湯器、ドライヤー、促進器、洗濯機などは、物件の設備条件と関わります。
購入後に給排水や電気容量が合わないと、追加工事や配置変更が必要になる場合があります。特にシャンプー台は、給排水の位置や給湯設備、床上げの有無など、内装工事前に確認したい設備です。
美容機器を複数使う場合は、同時使用時の電気容量やコンセント位置も確認しておきましょう。
物件契約後に判断するのではなく、内装会社や設備業者と相談しながら選ぶことが大切です。
備品を購入する前に、収納スペースと在庫管理のしやすさも確認しておきましょう。
カラー剤、パーマ剤、タオル、クロス、清掃用品、店販商品などは、営業が始まると想定以上に保管場所を使います。
収納が不足すると、施術スペースや受付まわりに物が出やすくなり、作業効率や店内の印象にも影響します。
毎日使うもの、予備として保管するもの、月単位で発注するものを分け、取り出しやすい場所に配置できるか考えておくことが必要です。
備品の調達方法には、新品購入、中古品、レンタルがあります。
新品は状態や保証を確認しやすく、長く使う設備や衛生面が気になる備品に向いています。中古品は初期費用を抑えられる場合がありますが、傷み具合、耐久性、保証、修理対応を事前に見ることも必要です。
レンタルは一時的な利用や使用頻度が読みにくい備品で検討しやすい方法です。
大型設備や電気機器は、価格だけで判断せず、設置条件やアフターサポートまで含めて比較しましょう。
備品代は一つひとつの金額が小さくても、合計すると開業資金に大きく影響します。
ここでは、備品リストを見積もりや事業計画に反映する考え方を解説します。
備品代は、内装費や大型設備費とは別に把握しておきたい費用です。
シザー、ドライヤー、タオル、クロス、清掃用品、事務用品などは単価が低く見えても、数量が増えるとまとまった金額になります。オープン直前に不足分を買い足すと、想定外の支出につながる場合もあるでしょう。
備品リストには、必要数、単価、購入先、発注時期を記録しておくと、開業資金の全体像を把握しやすくなります。
席数・スタッフ数・メニュー数に合わせて必要数を決める
備品の必要数は、席数、スタッフ数、メニュー構成によって変わります。
1人サロンと複数スタッフのサロンでは、クロス、タオル、ワゴン、ドライヤー、カラー用備品などの数量が異なります。カラー比率が高いサロンでは、手袋、カップ、ハケ、ラップなどの消耗品も多めに必要になるでしょう。
想定する1日の予約数や同時施術の有無をもとに、開業初日に不足しない数を決めてください。
過剰にそろえすぎると、初期費用や保管スペースの負担が増えるため注意が必要です。
消耗品は、初回購入費だけでなく開業後のランニングコストとして考える必要があります。
シャンプー、トリートメント、カラー剤、パーマ剤、使い捨て手袋、清掃用品などは、営業を続けるほど継続的に費用がかかるものです。最初から在庫を多く持ちすぎると、保管場所を圧迫したり、使用頻度の低いものが残ったりする場合もあります。
開業時は初回分と予備分を分けて用意し、営業開始後の予約数やメニュー比率に合わせて発注サイクルを調整しましょう。
美容室・理容室の開業準備で迷ったらタカラベルモントへ
美容室・理容室の備品準備は、内装・設備・資金計画と切り離して考えにくい部分です。シャンプー台、セット椅子、ミラー、収納、受付まわりの備品は、店舗レイアウトやお客様・スタッフの動線にも関わります。
たとえば、物件の広さや給排水の位置、電気容量、搬入経路によって、選べる設備や配置は変わります。備品だけを先に選んでしまうと、実際の店舗に置けない、作業スペースが狭くなる、収納が足りないといった問題につながる場合もあるでしょう。
タカラベルモントでは、美容室・理容室の開業に向けて、サロンコンセプト、物件、設備、空間づくり、開業資金、事業計画などを相談できます。備品リストを作る段階から専門家に相談することで、開業準備全体を見据えた計画を立てやすくなります。
自分だけで判断しにくい部分は、早めに相談しておくことが大切です。開業後に必要な動線やサービス内容まで考えながら、サロンに合う備品と設備を検討してください。
美容室・理容室開業時の備品リストに関するよくある質問
美容室・理容室の備品準備では、そろえる時期や費用の考え方で迷うことがあります。
ここでは、開業前に確認しておきたいよくある質問を紹介します。
美容室・理容室の備品は開業前にすべて揃える必要がありますか?
美容室・理容室の備品は、すべてを開業前にそろえる必要はありません。
まずは、営業開始に必要なものと、開業後に追加できるものを分けて考えます。セット椅子、シャンプー台、カット用品、クロス、タオル、レジ、清掃用品などは、オープン初日から使う備品です。
一方で、メニュー拡張用の機器や店販用ディスプレイは、予約状況や客層を見ながら追加する方法もあります。
備品代は、設備費、消耗品費、事務用品費などに分けて見積もりに入れておきましょう。
タオル、クロス、手袋、清掃用品、レジまわりの小物は、単価が低くても数量が増えるとまとまった支出になります。
品目ごとに必要数、単価、購入先、発注時期を出しておくと、オープン前の追加支出を防ぎやすくなります。
中古品を活用できる備品もあります。
椅子、ワゴン、収納棚などは、状態やサイズを確認しやすいため、費用を抑えたい場合の選択肢になるでしょう。一方で、シャンプー台や電気機器は、故障リスクや保証内容、設置条件を事前に確認する必要があります。
肌や髪に直接触れるもの、衛生管理に関わるものは、新品購入や部品交換も含めて検討してください。
備品リストは、物件選びや内装設計と並行して作成するのがおすすめです。
シャンプー台、セット面、収納、受付カウンターなどは、設置場所や動線に関わります。内装工事が進んでから備品を決めると、サイズが合わない、コンセント位置が足りない、収納場所が確保できないといった問題が起こる可能性があります。
物件、席数、メニュー内容が決まった段階で、必要数と発注時期を具体化しておきましょう。
LINE特典:備品・用品 チェックリスト プレゼント中!
まとめ:美容室・理容室開業に必要な備品を確認しよう
美容室・理容室の開業時には、大型設備だけでなく、施術道具、消耗品、受付備品、清掃用品、事務用品まで幅広い備品が必要です。抜け漏れを防ぐために、場所や用途ごとに分けてリスト化しておきましょう。
備品は、営業開始に必要なものと開業後に追加できるものを分けて考えることが大切です。
席数、スタッフ数、メニュー内容、収納スペースに合わせて必要数を決め、品目ごとに単価や発注時期も確認しておくと、オープン前の追加支出を防ぎやすくなります。
また、備品選びは物件の広さ、動線、給排水、電気容量、サロンコンセプトとも関わります。
自分だけで判断しにくい場合は、タカラベルモントの開業支援を活用し、内装や設備、資金計画とあわせて準備を進めてください。
この記事の監修者
タカラベルモント株式会社 理美容サロン開業支援担当
今里 公彦
化粧品の営業を経て、現在はサロンの開業支援に従事。
主に西日本エリアで、多くの理美容サロンの開業をサポートしている。