一歩踏み出す勇気
実は一度、この業界から離れたことがありました。つらい日々から逃げたと言われても仕方ありません。けれど、離れてみて改めてこの業界でやっていきたいという自分の気持ちに気付きました。同時に、やるからには自分のお店を持つという決意も持てました。
ただ、美容師である妻と一緒にお店を出そうと決めてはみたものの、何から手をつけたら良いか分からず、すぐに1年が経ってしまいました。そんな時、知人がタカラの開業担当者さんを紹介してくれました。「とにかく一度会った方が良い」と。まだまだ手付かずで、こんな状態で相談に行っていいのか不安でしたが、お会いして相談する中で具体的に考えるきっかけが得られました。と言うのも、現状の自分の状態と漠然とした目指すサロンイメージをお伝えすると、開業までに必要な課題を明らかにしてくれたんです。
まずはコンセプト
開業担当者さんとの相談後、まずコンセプトを明確にする事にしました。そのために、タカラさんの開業セミナーを受講(サロンマーケティング)。グループディスカッションの形で、同じく開業を目指す方々と様々な意見を交わし、すごく参考になりました。あまり人前で話すのは得意じゃないのですが、みんなが手探りで自分なりの答えを見い出そうという姿勢にとても刺激を受けました。
資金計画の具体化
次にお金。私の場合、新築でしたので動くお金は大きく、融資が受けられるかがとても心配でした。また、そもそもどうやってお金を借りるのかも理解していませんでした。タカラさんと一緒に事業計画書を作ると、それを持って日本政策金融公庫に連れて行ってくれました。「もう公庫に行くの!?」とそのスピード感に戸惑いましたが、「いよいよお店を出すんだ」という実感が沸いてきました。不安もありましたが、タカラさんが公庫と私たちの間に入ってスケジュールや融資適正などの話を進めてくれたのでとても安心でした。これをきっかけに、見えない線をやっと越えた手応えが得られました。
オープン!
融資にも目処がつき、コンセプトを実現するための店舗づくりも具体化。走り出したらオープンまであっという間でした。振り返ると、タカラさんとの出会いがなければ、開業できていなかったかもしれません。一線を越えられずにまだ悩んでいたと思います。こうしてオープンでき、本当の美容人生がスタートしたのは、その一線を越えられたからに他なりません。いち技術者として、いち経営者として、これからたくさんのものを積み上げて、本当の意味でサロンを完成させたいと思います。
■開業支援担当者:タカラベルモント(株) 黒岩
■営業担当者:タカラベルモント(株) 田中